整理整頓が苦手なADHD きれいにスッキリ片付ける方法

整理整頓 苦手 ADHDの特性

整理整頓が苦手なADHD

整理整頓が苦手なADHD

私の身の回りはいつもぐちゃぐちゃです。私の部屋は汚部屋というほどではないのですが。ものが散らかってます。

会社勤めをしていると会社からいろいろな書類を配られます。仕事のマニュアルだったり、勤務シフト表だったり。それらをファイルなどに整理することなくそのままにしてしまいます。

服は脱ぎ散らかすし、いろいろな書類や本が私の部屋の机の上に溢れかえっています。油断するとどこに何があるのか分からなくなります。どうしてこうなるのでしょうか?

こんな調子だから、結婚していた時も、元妻からさんざん怒られていましたし、離婚して実家に戻っても、母親から以下のように毎日のように怒られていました。

発達障害について知識のない彼女らにしてみれば、私はただのだらしのない奴としか映らないと思います。

整理整頓 苦手

ちゃんと部屋を掃除しなさいよ だらしがない

整理整頓 苦手

うるせーな、わかってるよ。ちゃんとものを整理して片付けるよ

なぜ、発達障害ADHDがある私は整理整頓が苦手なのでしょうか?

私だけではなく私と同じように悩んでいる方が多いと思います。

この記事では、そんな整理整頓が苦手な方に、その原因と対処方法について書いていきたいと思います。

ADHDがあるとやりたい事に対して一目散!

ADHDがあるとものを片付けたり整理するのは優先順位が低いようです。 

仕事が終わり寒い屋外から家に帰ってくるとします。家に着いたらあったかいお風呂が待っています。お風呂に少しでも早く入りたいため服を脱ぎ散らかし、一目散に風呂を目指します。

風呂に入りたいという気持ちが強すぎるため、脱いだ服をきちんとハンガーにつるしてなんてまどろっこしいことはしません。出来ません。 普通の人ならきちんとやるでしょうが、発達障害がある私からしてみれば逆になんできちんとできるのかと不思議なんです。

脱いだ服を脱ぎ散らかずにきちんとハンガーに吊るすのは、やろうと思えばできますが、こんな事は後でやろうと思い、後回しにししてしまう。そしていつまでもやらない。

かばんの中もぐちゃぐちゃです。そのかばんとはいつも仕事に使うものです。 普通の人なら前日にあらかじめかばんの中身をチェックして、持っていくものを揃えてきちんと整理してかばんの中にしまう。

私の場合、前日はこのブログの記事を書くなど自分の好きな事に没頭してしまい、かばんの中身の前日準備をしないまま疲れて寝てしまう。

そして会社に行く日の朝になって慌てて準備をしたりする。 冬なんかは寒いから出勤時間ギリギリになってもなかなか起きれず、時間がないし早く会社に行かなきゃと焦って慌てているから中身をぐちゃぐちゃのまま家を出たりしてしまいます。

ですから、かばんの中に何を入れたか覚えていないのです。そんな調子ですから、外出先や仕事先でサイフを忘れたのを気付く時もあるし、丸一日お金がない状態で過ごさなければならない事もあります。

無意識のうちにものをどこかにおいてしまう

今使ったばっかりの物を、無意識のうちにどこかにおいてしまい、どこに置いたか忘れてしまい、置いた場所が分からないのです。ですから、それが家の中だったらそれがあるはずなのですが「失くした」といって大騒ぎします。それで、それをいつも探します。

どこに置いたか分からないっていうのはワーキングメモリがうまく働いていないんでしょうね。

その探している時間が非常にもったいないを思うのですが、ADHDのある人の日常光景です。

そんな調子だから私は忘れ物やなくし物が異常に多いです。 運転免許証なんか6回も失くしていますし、携帯電話もしょっちゅう失くしてました。

整理整頓が苦手なADHD 普通の人と頭の中が違う

ADHDの特性は以下の通りです。

  • 多動性
  • じっとしていられない

  • 不注意
  • 興味関心のないものに対して集中できず注意力散漫になる

  • 過集中
  • 興味関心のあることに対してのめりこむ

  • 衝動性
  • 思いついたらすぐに行動する

  • ワーキングメモリがうまく働かない
  • 無意識のうちに行動してしまい覚えていない

ADHDがある人は脳に入ってきた情報を認識し、状況に応じた的確な反応や行動を指示したり、注意や感情、行動をうまくコントロールする前頭前野という脳の部位の血流量が普通の人よりも少ないのです。

また、普通の人と比べワーキングメモリと呼ばれる記憶を一時的に保持する作業記憶能力が弱いため忘れっぽくなったりします。

整理整頓が苦手で片付けたり掃除したりするのがいつも後回しになってしまうのは、不注意、衝動性、過集中、記憶障害というADHDの特性の全てが合わさった結果だと思うのです。 失くしものや忘れ物が多いというのは、ワーキングメモリがうまく働いていない事の表れなんでしょうね。

きれいにスッキリ片付ける方法

お片づけセラピー

部屋が片づかない。忘れ物や失くし物をしやすい。遅刻しやすい。段取りや効率を考えるのが苦手…。それは「ADHD」という脳のクセ。

この傾向と上手に付き合っていくために、すぐに役立つ具体的な生活改善術を、ADHDの専門医がわかりやすいマンガとともに提案します

この本を参考にしてADHDがあって整理整頓が苦手で困っている人のために、どうしたらうまく片付けができるか考えてみたいと思います。

整理整頓 苦手なADHD うまく整理整頓する方

本当に買いたいものを買う

まずは物を増やさない工夫から

ADHDのある人が物を増やしてしまいがちのは、買いたいものがあったら我慢できずに衝動してしまう傾向が強いからです。

衝動買いを防ぐ為にも、本当に買いたい物を見極め、「今日はこれ以上買わない」と心に決めてそれを実行することです。

定物・定物管理 定物

定位置管理とはモノの置き場所を決め、使い終わったら必ずそこに戻す、そこにしか置かないという習慣をつけてモノを管理することです。

そうすれば物を床やソファなどに「つい」「なんとなく」物を置いてしまってあとになってどこに置いたか分からなくなんてことにはならないと思います。

買う時に置き場が思いつかない物は買わない

物ってどんどん増えていきます。服や本。買ってみたのはいいけれど着ずにそのままハンガーにつるしたまま放置しているとか。また気に入った服が売っていたから買ってしまった。いわゆる衝動買いです。

本も買ったはいいが読まない本がたまって本棚にしまいきれない。そんなことありませんか?

買ってもそれをしまうところがなかったら買わないというルールを決める。そうすることによって物が増えずに整理整頓がしやすくなると思います。

大事な物をしまう神様引き出し

絶対になくしてはいけないもの。免許証、家のカギ、車のカギ、実印、保険証・・・。

ADHDのある人はそれらをしまう事はできてもどこにしまったか思い出せずに分からなくなってしまう事がよくあります。大切な物は置き場所を決めて、それを神様引き出しとしてそこ以外にはおかないようにしましょう。

断捨離する

身の回りが整理整頓出来ずにいつもぐちゃぐちゃになってしまう人は、要るものと要らないものを区別して、要らないものは思い切って捨ててしまうのがいいと思います。これを「断捨離」といいます。

しかし、自閉症スペクトラム障害、いわゆる高機能自閉症の方は、モノへのこだわりが強くなかなか物を捨てられない方が多いと思います。モノに対する執着心が高いのです。

そのような特性があっても、モノへの執着心を絶たないとなかなか捨てられないと思いますが、思い切って捨ててみる事も大事だと思います。そうしないと要らないものばかりどんどん増えていきます。

  • 『断』
  • これから入ってくる不要なものを断つ(買わない)

  • 『捨』
  • いま持っている必要ないものを捨てる

  • 『離』
  • 物へ執着することから離れる(物欲をなくす)

私の断捨離の方法ですが、普段は出来ないので、月一回ほど、大きいゴミ袋を用意し、たまった不要な書類とか読まなくなった本をまとめてごみ袋に捨てていきます。

この作業は身の回りがスッキリするのでやり始めると意外に楽しく、お勧めです。

まとめ

ADHDって物が片付けられなかったり、何をやるにしても面倒に感じてしまったりしますが、それが周りの人には理解されません。損な人生だなーっていつも感じます。

でも、上に書いた方法を実践すれば、ADHDがあっても整理整頓できるんだなと勇気がでてきました。

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