発達障害があっても結婚生活や恋愛がうまくいく!そのための3つの方法

発達障害 結婚  ADHDの特性

この記事では発達障害があっても結婚生活や恋愛がどのようにすればうまくいくようになるのか考えていきたいと思います。

不注意・衝動性・多動性が主な特性であるADHD。こだわりや周囲の人とのコミュニケーションがうまくいかない障害であるASD。

発達障害がある人は結婚や恋愛、職場での人間関係に不安を抱えている方も多いと思います。実際にADHDのある方は家庭生活がうまくいかない場合が多いです。

私は結婚していましたが、自分の発達障害と相手の理解のなさが原因で離婚をしました。

発達障害と診断され、自分を見つめ直し、薬物治療をして特性が軽減された現在ではこれからの人生、一緒にいたいパートナーができました。

周囲の人との人間関係に不安を抱えている当事者の方、発達障害をどう理解して支えていけば分からない周囲の方に向けて、僕自身の経験を踏まえて書いていきたいと思います。

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俺 発達障害あるんだけどちゃんと結婚できるんかな

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パートナーが発達障害があるんだけど大丈夫かしら?

発達障害があると人間関係につまづきやすい

大人の発達障害があるとなぜ周囲の人との人間関係がうまくいかないのか?

発達障害があると、パートナーとの意見の行き違い、金銭感覚の違い、価値観の違いが原因で家庭関係がうまくいかなくなる事があります。具体的にどのような事が原因で家庭関係がうまくいかなくなるのでしょうか?

ADHD,自閉症スペクトラム障害の特徴

    ADHDの特徴

  • 不注意優勢型
  • ボーっとしている。忘れ物や失くしものが多い。仕事においてでも興味のない事や面白くない事に対して集中できず他の事を考えたりしているのでケアレスミスが多い。家庭でも物が片付けられないのでひどいとゴミ屋敷になったりする。 「ドラえもん」のキャラクターに例えるとのび太君。

  • 多動衝動性優性型
  • 何事に対しても積極的なのはいいが、時としてそれが暴走する。自分の欲求を抑えられない。自分中心であり、非常にせっかちで短気。相手の気持ちを考えない。多弁で人の話を聞かない 「ドラえもん」のキャラクターに例えるとジャイアン

    自閉症スペクトラム障害の特徴

  • 特定の物事に強いこだわりがある
  • 場にそぐわない行動を取ることがある
  • 他人の気持ちを想像できない
  • 規則や習慣に強いこだわりがある
  • 融通が利かずとにかく頑固である
  • 人との距離感が分からない
  • 冗談やたとえ話が通じない
  • 暗黙のルールが伝われない
  • 突然の予定変更に対応できない
  • 気温や湿度、音、光などの刺激に敏感
  •     

ADHDがあると怒りの感情を抑制するのが難しい

発達障害、特にADHDがあると、感情のコントロールが難しい事があります。突発的に来る怒りの感情を抑制できずに家族を傷つけたり、不快な思いをさせてしまう事があります。

感情を抑える、コントロールが難しいという事は夫婦やパートナーの間のすれ違いを生じさせる原因になります。

僕は離婚しましたが、元嫁とは夫婦間の本当に些細な事でイライラし、相手に対して怒鳴ったりしていました。相手も負けていません。

暴力というか手は出さなかったが激しい口喧嘩の始まりです。 改めて考えるといくら相手に理解を求めるといっても限界があると思います。おそらく元嫁は我慢の限界に来てしまったのでしょう。

あんたみたいな障害者と一緒にいるとこっちまではずかしい!

好き好んで発達障害になったわけではない

発達障害と診断されて別れた元嫁や義母に言われたのがこの言葉です。この言葉の裏には僕が相当先方に迷惑をかけていたのでしょう。よほど腹に据えかねていたのだと思います。

僕はこの心無い言葉に本当に腹が立ちました。

私は自分が発達障害であることで夫婦間ですれ違いが生じ、離婚しました。

共感性・感受性が低い

共感性とは他人の気持ちや感情を自分の事のように感じる気質のことです。共感性が高いと、表情や言動から相手の気持ちが分かり、相手の痛みや苦しみを理解して寄り添うことができます。

共感を持って話を聞いてくれる人の存在は大事にしたいし、重要なことです。多くの人が共感性のある人をパートナーに求めます。自分の気持ちを分かってくれるパートナーがいたらどんなに心強いか。

ところが発達障害、特に自閉症スペクトラム障害(ASD)があると境界性・感受性が低いと言われています。

4年前に亡くなった父親の事を思い出されます。

亡くなった父は家庭で仕事さえしていれば家の事には無関心な人でした。全くの無口で家族と会話をせずに黙ってテレビを見るだけでした。子育てや家の経済面の事は全部母に任せて無関心。父親は休日には趣味である盆栽に没頭していました。

母が父とコミュニケーションが取れなくて寂しい思いをしているのに父はどこ吹く風。息子である僕から見ても父は母の気持ちが分からないんだなと感じていました。要するに共感力に欠けるのです

母はそのせいでノイローゼになったこともあります。

父は未診断でしたが、おそらく自閉症スペクトラム障害だと思われます。その息子の僕はADHD.発達障害はやはり遺伝するんだな・・・

発達障害が夫婦どちらかにあるとモラハラが起きやすい

夫婦のどちらかに発達障害があるとモラハラが起きやすいと言われています。モラハラとはモラルハラスメントの略で、暴力などの目に見える形ではなく、行動や発言、態度などで相手を精神的に追い込むことです。

発達障害のある人は共感力に欠けていて相手の事など考えませんので自己中心的な傾向が強いです。

夫が発達障害の場合育児や家事などは仕事を理由にノータッチです。家事や育児に手を出さないだけではなく、妻のやることなすこと全てに否定的で文句を言います。

さらに、夫婦の間は対等のはずなのに、妻の事を完全に見下していて、妻の存在を完全に否定するような暴言を平気で言うようになる事があります。

強いこだわり

モラハラと発達障害との関係として、たとえば自閉症スペクトラム障害のある人は日常生活において自分のルールにこだわり、自分と違う価値観は認めません。それをパートナーに強要したりします。そこに夫婦の間の価値観の差異が生じ、離婚原因になります。

発達障害があっても結婚生活や恋愛がうまくいく!そのための3つの方法

それでは発達障害があっても結婚生活や恋愛がうまくいくようにするにはどうしたらよいか考えていきましょう。

自分の障害に対する負い目をなくす

「どうせ自分は障害者だから・・・」といった自己否定や劣等感をもつのはやめましょう。

そのようなネガティブ思考が相手に伝わってしまいます。

多動衝動性優性型ADHDは天真爛漫で無邪気なところがありますし、不注意優勢型ADHDは天然でかわいいところがあります。障害は個性だからと割り切って明るくふるまうようにしましょう。

自分の障害や特性を気兼ねなく話せて気を許せる相手を選ぶ

離婚後、今の彼女と知り合う前、婚活サイトで自分のパートナーを探していました。

メールのやり取りをして会う約束をしてお互いの趣味の話をして会話が盛り上がったのですが、自分が発達障害だとカミングアウトしたとたんに相手が固まり会話が弾まなくなりました。その後、ラインで「ごめんなさい」と交際を断るメッセージが来たことがありました。

相手は発達障害の事を理解しようという気がなく、そんな人と付き合ってもよくないと思って、今では断られてよかったと思います。

今の彼女は自分の特性を理解し、将来ふたりで一緒に生活するようになった時、お互いが困らないような工夫を考えてくれています。とてもありがたい事です。

自分の特性を受け入れてくれて理解もしてくれる人。肩ひじ張らずに気楽に話せる人をパートナーに選ぶようにしましょう。

相手の個性や欠点も受け入れ理解する

自分の特性を相手に受け入れてもらう、理解してもらうだけでは不十分です。自分の事受け入れてもらうからには相手の性格や特性を理解し、受け入れましょう。

たとえそれが障害や欠点であっても。そうすることで対等な立場になることができます。

アンガーマネジメントで怒りの感情をコントロールする方法を身に着ける

怒りのコントロールが難しい発達障害のある人は怒りを鎮める「アンガーマネジメント」を身に着けましょう。

詳しくは以下の記事に詳しく書きました。

【アンガーマネジメント】怒りをしずめ人間関係を良好に保つ方法
怒りをしずめ人間関係を良好に保つ方法 できれば「怒る」という感情はないほうがいいですよね。怒りを収める方法があります。それは「アンガーマネジメント」といいます。 この記事ではなぜ怒りという感情が出てくるのか、怒りを鎮める「アンガーマネジメン...

アサーティブな表現で相手とコミュニケーションをする(アサーション)

アサーションとは、相手を尊重しつつ自分の意見を主張するコミュニケーションスキルです。

一方的に自分の意見を押し通し、大声で怒鳴ったり、相手を言いくるめるのはアグレッシブなコミュニケーションといい、相手に勝つ、自分の意見が正しいと認めさせることが目的になってしまってます。

これだと、喧嘩になってしまいますよね。

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逆に、相手に会わせようと遠慮して自己主張ができないこともあります。これだとストレスが溜まってしまいます。

アサーティブな自己主張 アイメッセージ

一番望ましいのは、自分の考えを押し付けず、相手の立場やその場の状況に適した表現方法で自己主張することです。

具体的な方法として、「私」を主語にして「私はこう思う」「私はこう感じる」といった自分の考えを伝えることで相手を怒らせずに円滑な関係を保つ前向きなコミュニケーション方法です。

私は今の彼女と「アイメッセージ」によるアサーティブな自己主張を心がけています。

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パートナーだけではなく、職場での良好な人間関係を保つためにも必要なコミュニケーションスキルです。せひ身につけましょう。

まとめ

発達障害があるからといって、結婚や恋愛が出来ないわけではありません。

発達障害である自分を受け入れ見つめ直し、治療をし、悲観せずに明るく生きていけば、それを理解し受け入れてくれるパートナーは見つかるはずです。

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