忘れ物がADHDのある人に多い理由と忘れ物を防ぐ方法を考える

忘れ物を防ぐ方法 ADHDの特性

忘れ物や失くしものが多くて困っていて忘れ物を防ぐ方法など何らかの対策を考えなければならないと考えている方は多いと思います。

特にADHDのある方は日常生活に支障が出るくらいに忘れ物が多くて困っている方が多いと思います。

この記事では、ADHDのある人はなぜ忘れ物が多いのか?どうしたら忘れ物を防げるのか考えていきたいと思います。

忘れ物がADHDのある人に多い理由と忘れ物を防ぐ方法を考える

どうして傘を忘れるのか?

人間は忘れ物をします。

傘などは日常茶飯事。免許証や貴重品、これは忘れちゃまずいだろうというものまで忘れ物をしてしまう事があります。なぜ人間は忘れ物をしてしまうのでしょうか?

ADHDのある私は傘を良く忘れます。携帯電話やカバンをそのまま電車内に忘れる事はありませんが、傘はしょっちゅうです。

朝の出勤時、最寄りの駅は始発駅なので電車が来る前に列に並べば座れます。座れると通勤が非常に楽になり安心します。

私が良くやるのが、雨が降って傘を持っていたら、座席の横の手すりに傘の柄をかける。傘を手に持っていると疲れてくるというのもありますが、ほとんど条件反射といっていい程無意識です。

そして座れるとスマフォでニュースを観たり音楽を聴いたりしています。そのまま眠ってしまう事も多いです。降りる駅に着いたら慌てて「降りなきゃ」と電車を飛び降りる。

電車から降りてしばらくしてから傘がないのに気がつく。手すりに傘をひっかけている事などすっかり頭から抜け落ちています。こんな事をこんな事をしでかします。

出先の駅やコンビニのトイレで用を足した後、傘がないに気づく。こんなのもしょっちゅうです。トイレに傘を置き忘れているのです。

忘れ物を防ぐ方法

傘だけではありません。

私は以前、会社のIDカード(社員証)を紛失した事がありました。首からストラップで下げて「私はこの会社の従業員である」ことを証明する非常に大事な物です。

IDカードは会社名、個人名、顔写真が掲載されているもので個人情報の宝庫です。紛失して第三者が拾得すると、会社や個人の情報が外部に漏れることになり非常に危険です。

帰りの電車を待っている時にまだストラップをしている事に気がついて首から外したのですがかばんの中にしまう事をれてました。外したストラップは駅の床に落ちていて誰かが拾って届けてくれたそうです。

家に帰って初めてIDカードをなくした事に気づき、駅の忘れ物センターに電話したところ該当するものは届けられているとのことで事なきをえましたが、大騒ぎしました。かばんの中に確実にしまっていたらなくすようなことはなかったです。

出かけるときに、鍵や財布、携帯電話などの必需品をバックにしまい忘れて出先で忘れたことに気がついたり、出先でそれらのものを置き忘れたりします。

物をどこにしまったり置いたり分からなくなり、いくら探しても見つからないので新しいものを結局新たに買う事もしばしばあります。

なぜこんな事になるんだろう? 忘れ物を防ぐ方法を考えないと大変な事になる。

 
    

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無意識の行動と新たな刺激

これからやらなければならない予定や行動を記憶する事を展望的記憶といいます。

電車に乗って傘を手すりに掛けたら、「降りる時に手すりに掛けた傘を確実に手に取って電車を降りよう」と思います。そして、たいていの場合、傘を手すりに掛けた事をきちんと思い出しその予定通りに傘を手に取って何事もなく降りていくのです。

ところがが傘を忘れるときというのは他の事に気を取られていて手すりに掛けてた傘の事は忘れています。「手すりに掛けた傘を手に取って電車を降りる」という予定の記憶がうまく機能しないのです。

私は、満員の通勤電車で座れたら手にもっている傘を手すりに掛けるほとんど無意識のうちにしてしまい、記憶に留めておくことが困難です。手すりに掛けた事を覚えていないのです。

また、新たな刺激に弱い事も忘れ物が多い原因なのかなと思います。

新たな刺激があるとそちらの方に関心や意欲が移り変わり集中できない。誰でもこういう傾向はあると思いますが、私のようにその傾向が強いと忘れものが多い傾向があります。

ワーキングメモリの機能不全

忘れ物をしやすい人はワーキングメモリの機能が弱いです。ワーキングメモリとは「作業記憶」の事です。作業や課題をこなしている間に必要な情報を一時的に記憶していく脳の働きです。

頭の中で同時にいくつもの情報を記憶し、それを必要なタイミングで取り出し、必要ではない時は頭の中にしまっておくという処理も行います。

この機能がうまくいかないと自分が意識しておかねばならない事を頭の片隅に留めておくとが出来ず、外からの刺激があるとその事に気を取られて忘れてしまう。ワーキングメモリの機能が弱いと物事を意識して記憶し続けたり、今すべきこと、後でやればいい事の区別がつかなくなってしまいます。

ワーキングメモリの働きに問題があって日常生活や社会生活に支障が出てしまう場合は「ADHD(注意欠如多動性障害)」の疑いがあります。

私なんかは、物を忘れたりなくしてしまう天才なので、典型的なADHDなんでしょうね。

忘れ物を防ぐ方法

私は失くしものや忘れ物を防ぐ対策として以下の方法を実践しています。

  • 定位置管理
  • 物を使ったらもとにあった場所に戻す事を定位置管理といいます。物の置き場を決めて管理する事で、これを徹底する事によって必要な物を探す手間がなくなり物がなくなりにくくなります。

    物をなくしたり、失くしたからと言って探したりする時間をなくすためにも今後は定位置管理を徹底するようにしましょう。

    私は家のカギや運転免許証・保険証はチャックのついたポーチに保管して自分の部屋の机の引き出しに置いています。物の場所が決まっているので、最近はなくすようなことはなくなりました。

  • 失くしても困らない対策をする
  • ADHDのある人はどんなに対策をしても完全にモノをなくさないようにするのは難しいです。そこで、なくしても困らないような対策をするのも必要になってきます。

    私は失くしたら絶対に困るようなものを持ち歩かないようにしています。健康保険証、運転免許証などは、普段仕事などで外出する時は出先でなくすことがあるので、家に置いておきます。

    傘などは、折り畳みの傘を持ち歩くようにしています。長傘はいいものだと2~3000円と結構いい値段するし、失くしやすいので土砂降りの時以外は持ち歩かないようにしています。折り畳み傘だと、かばんの中にしまえるのでなくす心配がありません。

  • 前日の夜 当日の朝に持ち物チェックする
  • 忙しい朝ですが、出かける前に持ち物チェックをするようにしています。これを怠ると必ずなにか忘れてしまいます。財布がなかったり、携帯スマホを忘れてしまったり。

    10分でも5分でもいいので、時間に余裕をもって持ち物チェックを意識的にするようにしましょう。

        

  • ストレス発散・リラックス
  • 普通の人には簡単かもしれませんが、AHHDのある人は忘れ物や失くしものをしないで日々の生活を送るのは難しいです。忘れ物や失くしものをしないように意識を持続しなければならないので、脳が疲れてしまいます。

    ストレスや不安は仕事への集中力をそいでしまい仕事でのミスが多くなるし、忘れ物も多くなるのでストレスをためないようにしましょう。

    そのためには休みの日には好きな音楽を聴いたり、よく睡眠を取り頭の中をスッキリさせます。なにより一日のうちでリラックスできる時間を作る事が大切だと思います。

ADHDのある人が忘れ物を防ぐ方法 まとめ

ADHDのある人はワーキングメモリが貧弱で、無意識のうちに物をどこかに動かしてしまい、それをどこに置いたか分からなくなる事が多いです。

置いた場所を覚えておくことが困難なので、モノの置き場所をあちこちものを動かさないようにするなどの対策が必要です。

それにしても、ADHDがあると、モノを管理するのにも相当の意識の持続が必要なので疲れる・・・

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